8さいのおやごころ

ブログ「8さいの心のなか」の親のブログです。対で読んでいただけると嬉しいです。

いじめっこの話②

この記事は、ブログ「8さいの心のなか」【いじめっこの話①】【いじめっこの話②

について書いています。

 

いじめっこの話①】よりつづく…

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当然にほぼすべての大人はまず「アレルギーのことで他人をからかうのはいけないことだ」と断じてくれます。
そして「担任の先生にいわないと」「学校で大きな問題にしてもらった方が」「相手の親御さんは…?」と次の一手が提示されます。

 

その井戸端会議を経た後、彼女とも話します。
「先生はなんて言ってた?」「先生が言ってた方法は試してみる?」
これを繰り返して、どうにかアレルギーによる引け目を取り除きたい。
そしてたくさんの意見を聞いて、どれか一つでも彼女に響いて一歩踏み出すきっかけを与えたい。
祈るような気持ちでした。
結果的に彼女には耳鼻科の医師の言葉が響いたようです。

 

翌日学校に行ったときに、もう一度お友達に「どうしてそんな風にアレルギーでからかうの?」と問いかけたそうです。
お友達は笑って逃げ、全く話はできなかったといいます。
だけどやっとここで担任の先生がおっしゃる「ほっときなさい」が生きてきます。
本人が納得できないまま黙り無視することを勧められても、彼女の気持ちは治まりません。
時間をかけて自分なりに感じ考えて、たった一言でも反論して、今回は気持ちの持ちようがわかったのだと思います。

 

今回のこの話は、実は2年生の終わり頃3か月ぐらいかけて起きていたことです。
何日も食べたり食べなかったりを繰り返し、体力が落ちて体育の授業中に倒れる。
吐き気がおさまらず何日か欠席、遅刻もたくさんしました。

 

最終的に体調も落ち着きを見せ、学年も終わりそうな時。
学校から困っていることはありませんか?といじめ調査のアンケートが来ました。
結局一度も学校へ相談することがなかったので、今回のことを書くか彼女と相談しました。
けれど
「このアンケートに名前を書くとクラスみんなで話し合うことになる。私以外は悩んでいないことでみんなの時間を使うのはよくないと思う。
困ったときは先生ポスト(先生を指名して面談してもらえるらしい)もあるし、3年生でも同じクラスで同じようにからかわれるならまた担任の先生にも相談する」
と言われました。彼女なりに期限をもって対処法を考えているなら、私は学校には何も言わないことにしました。

 

未だに親としてどういう方法が正解だったかはわかりません。
何度も感情的になったし、学校へダイヤルしかかったり、なんなら校門でAくん待伏せしようかとも考えました。
子供が困った時に、親が本気で戦って守る姿勢も見せるのも教育なんじゃないか?とも思いました。
けれど今回は落ち着いた現状を見て…これからも起きるだろう困難も見据え、困った時に相談すれば親が一緒に悩む。
そして本人のイヤだと思う方法はとらないという信頼の実績を積む経験と思って、今は見守っています。

 

子ども同士のトラブルの場合親は見守る。
本当に基本中の基本ですが、難しいですね。